[2012]中部シニア(本戦第2日/成績表・記事)
2012.07.12
第46回 中部シニアゴルフ選手権競技(第2日)
開催日/平成24年7月11日(水)、12日(木)
会場/岐阜関カントリー倶楽部(東コース)
距離/6625ヤード PAR72
参加人数/156名
天候/(第2日)雨のち曇
【第2日】
ベテランの春日井選手(ニューキャピタル)が見事な復活V
2位と4打差、持ち前の実力を発揮
第1日はどんよりした曇りがちの中で戦いが繰り広げられ、その夜にかなり強い雨となり、第2日の最終ラウンドは勢いが弱まったものの、降り続く雨のなかで熱戦の火ぶたが切られました。
第1ラウンドは70台に78人が連なる混戦模様でしたが、今日はみな、スコアメイクにとまどい気味。というのも、今日のグリーンは「雨で、グリーンが重くなっているはず」との選手の思いを見事に裏切る素晴らしい仕上がりだったのです。しかも、決勝ラウンドにふさわしいポジションにカップが切られており、「びっくりするほど速く難しいグリーン」で3パット、4パットを連発してしまう選手が多く、ハーフチェックのスコアも軒並み多めの状態でした。
そんな中、イーブンパー36、1オーバー37で確実にスコアメイクしてくる実力者たちが上位に浮上してきました。そして、ベテラン春日井選手(ニューキャピタル)も1オーバー37をマークして強さを発揮。後半も崩れることなく、自身3度目の中部シニアのタイトルを獲得。この勝利で、対外競技通算53勝目となりました。
春日井選手は首位と3打差の3オーバー(10位タイ)でスタート。前半の9ホールを1オーバーで回り、通算で首位となって後半戦に臨みました。その後半9ホールも崩れることなく、イーブンパーと勝負強さをみせたのです。2日間の通算スコアは4オーバーの148で、2位の佐々木清士選手(グランディ浜名湖、第1日は3位タイ)とは4打差の勝利。第1日が首位だった藤井広文選手(桑名)は通算10オーバーで6位タイでした。
この選手権競技の上位16人(156ストロークまで。マッチングスコア方式で決定)は日本シニアの出場権を獲得しました。その中で、注目されるのは75歳の今田幸雄選手(浜松)で、通算スコア155の9位タイの好成績。昨年は中部グランドシニア、中部ミッドシニアの2冠に輝いており、今年の日本シニアでの活躍が期待されます。
入賞者の皆さん(左から) 3位タイ・泉章選手、3位タイ・西村廣保選手、1位・春日井選手、2位・佐々木清士選手
インタビュー>>
「岐阜関は相性がいいみたい」
春日井修選手(ニューキャピタル) 優勝 148=75、73(37、36)
9番H(402Y、パー4)で奥から3パットをしてボギーとし前半を1オーバー37、通算4オーバーで折り返した。前半を全員が折り返した時点で、すでに首位を奪っていた春日井選手。後半に入り、10番H(523Y、パー5)でバーディ、12番H(147Y、パー3)で珍しくティーショットをダフってしまいボギーとしたが、続く13番H(405Y、パー4)で絶妙の距離感でピン奥2.5メートルにつけバーディを奪う。そして、16番H(424Y、パー4)でボギーをたたいてしまった時、ようやく自分がリーダーで、ぶっちぎりだと聞かされたのだとか。だから、18番H(432Y、パー4)で2メートルを残したパーパットも「はずしても大丈夫」と気楽に打てた。沈めて、通算4オーバーでホールアウトしたのだ。
対外競技通算53勝目。3年前に中部シニアオープンの60歳以上のローアマになって以来というから、ずいぶん優勝から遠のいていたことになる。だが、6月にここ岐阜関CCで開催された岐阜県アマできっかけをつかみ、同じく6月末にここで開催の中部アマゴルフ研修会で見事1位を取るなど、調子は上向き。「岐阜関とは、相性がいいのかな」と笑顔満面だった。そして、中部シニアに関しては、今回で3度目の栄冠に輝いた春日井選手に今年の目標を尋ねた。「インタークラブの3連覇を狙いたい。個人としては、66歳でエージシュートを取ってみたいですね」。
「目標の日本シニアに行けるんで、去年より上を狙います」
佐々木清士選手(グランディ浜名湖) 2位 152=74、78(39、39)
折り返し時点では、通算5オーバーで春日井選手とは1打差の2位。後半の追い上げが期待されたが、14番H、16番H、18番Hとボギーをたたき、スコアを伸ばすことができなかった。通算8オーバーとしたが、2位はキープできた。「前半に3連続ボギーをして、あせりました。でも、そこで、昨日のパッティングを思い出して、立て直せたのがよかった。スコアは今一つだったけど、目標としていた日本シニアに行けるから、よしとします。去年は24位タイでしたから、今年はもっと上を狙ってきます」。
インからのスタート組で、見事に入賞
西村廣保選手(富士可児) 3位タイ 153=79、74(37、37)
決勝ラウンドで通称「裏」と呼ばれるインスタートだったが、今日の2オーバーで上がり、見事に3位に食い込んだ。「ラッキーでした。3パットも2回だけだったし。最後9番Hで50センチをはずしてボギーとしたのは惜しかったけどね」とニコニコ。まさかの上位入賞に手放しで喜んだ。
後半の巻き返しが、上位につながった
泉章選手(笹戸) 3位タイ 153=74、79(42、37)
「やっちゃいましたわ~」とスコアカードを入れた泉選手。「大丈夫、当確!」の声に驚きと同時に安どの表情だった。
小山正行選手(ライオンズ) 3位タイ 153=76、77(39、38)
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75歳、日本シニアへ
今田幸雄選手(浜松) 9位タイ 155=76、79(40、39)
小島朋広選手(名倉) 9位タイ 155=76、79(39、40)
玉川実選手(わかさ) 6位タイ 154=77、77(40、37)
今田選手(写真中央)は、通算155でホールアウトし、2階のレストランで食事を取って帰る所だった。「今田さん、おめでとう!」友人の声に驚いて、スコアボードを確認。「信じられんなあ。こんな名誉なことはないよ。75歳で日本シニアだなんて・・・。絶対にいきますよ!!」。
小島選手(写真左)も今田選手と同じスコアで日本への出場権をゲット。「今年はついてるなあ。ねんりんピックと日本スポーツマスターズの愛知県代表になれた。そして、日本シニアも。行けるうちが花。体力つけて、行ってきます」。
玉川選手(写真右)は、「前半にたたいたから、あきらめ気分でやってた。通れたなんて、うれしい限り」。
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