[2012]中部ジュニア・本戦(第2日成績表/記事)

2012.07.27

第38回 中部ジュニアゴルフ選手権競技

開催日/平成24年7月26・27日(木・金)
会場/東名古屋カントリークラブ(東コース)
距離/参加人数
男子15~17歳の部(6784ヤード PAR72)75名
女子15~17歳の部(6168ヤード PAR72)32名
男子12~14歳の部(6459ヤード PAR72)57名
女子12~14歳の部(6168ヤード PAR72)31名
天候/第1日 晴れ(猛暑日)  第2日 晴れ(猛暑日)


【第2日】

スタート表・・・・・・・・・button_report_start

男子15~17歳の部・・・button_report_result
女子15~17歳の部・・・button_report_result
男子12~14歳の部・・・button_report_result
女子12~14歳の部・・・button_report_result
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男子
(15-17歳)ワン・ツーを栄徳高の岩渕選手、白石選手。
(12-14歳)岡崎錬選手、64をマーク。
女子
(15-17歳)鬼頭桜選手及ばず、野澤選手逃げ切る。
(12-14歳)小野祐夢選手、完全優勝。

2最高気温の記録を更新する猛暑日。その中での連日の激戦。これが若さということか、日ごろ鍛えた強靭なカラダはフル回転。
男子(15-17歳)優勝はアンダーパー争いとなりました。昨日69を出してトップをいく白石大和選手(栄徳高1年)に食らいついたのが同級生の岩渕隆作選手(栄徳高1年)、お返しとばかりに69をマークして逆転優勝でした。しかも高校1年生同志の激突でした。白石選手にとっては最終18番Hの痛恨のボギーが悔やまれます。
男子(12-14歳)優勝は、岡崎錬選手(美濃加茂西中2年)、こちらも昨日トップの青山晃大選手(笈瀬中1年)をものの見事に追い抜いて5打差をつける大逆転優勝でした。6月に行われた中部アマで最年少出場して35位の成績を収めた田中伸乃輔選手(桜丘中1年)は4位タイに入り、青山選手とともに堂々の日本ジュニアゴルフ選手権競技の切符をゲットしました。
女子(15-17歳)では野澤真央選手(クラーク記念国際高1)が昨日69をマークしたとは思えない乱調ながら、猛追するシード選手の鬼頭桜選手(美濃加茂高3年)も気持ちとは裏腹なもどかしいゴルフ、1打差まで迫られましたが辛くも逃げ切りました。鬼頭桜選手は「今回は自滅です。ショットもパットもいいとこなしです」と日本ジュニアでの雪辱を秘めて会場を去りました。
女子(12-14歳)では、小野祐夢選手(泉中3年)が安定したゲーム運びで2位に4打差をつけて完全優勝。中学1年のときにも優勝し、今回2度目のタイトル獲得です。

中部ジュニアは、毎年4クラスのどれかでプレーオフとなりましたが、今年は珍しくプレーオフもなく、試合内容も引き締まったそれぞれ見ごたえのある大会となりました。
これにより日本ジュニアゴルフ選手権競技の出場資格者は下記の人数となりました。詳しくは成績表をご覧ください。

日本ジュニアゴルフ選手権の出場権獲得者
男子(15-17歳の部) 16名
女子(15-17歳の部)  8名(シード選手3名)計11名※
男子(12-14歳の部)  6名
女子(12-14歳の部)  5名

※シード選手(女子15-17歳の部)
鬼頭桜、土田沙弥香、松田唯里の各選手。

日本ジュニアゴルフ選手権競技 8月15-17日(水・木・金)
会場 霞ヶ関カンツリー俱楽部(西・東コース)

なお、競技第2日、2人がホールインワンを達成しました。
北村聡馬選手(伊勢高2年)13番H(175Y、パー3)
松下有希選手(呉羽中1年) 7番H(183Y、パー3)
東名古屋CCより記念品が贈呈されました。

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<インタビュー>hirosesann

iwabuti男子15-17歳の部 優勝
岩渕隆作選手(栄徳高1年) 140=71、69(34、35)

前半を終えた時点で、通算3アンダーで並んだのが岩渕選手、第1日トップの白石大和選手(栄徳高1年)、2位スタートの伊藤有志選手(三重高3年)の3人だった。10番H(527Y、パー5)で岩渕選手と白石選手がバーディを奪い、通算4アンダー、伊藤選手はボギーで通算2アンダーに後退。その後はパーキープを続ける岩渕、白石両選手。最終1組前の岩渕選手がホールアウトし、最終組の白石選手の上がりを待ってプレーオフと関係者はスタンバイしていたが、白石選手は18番Hで3パットのボギー。通算3アンダーとなり、岩渕選手の優勝が決まった。
「ドライバーの調子がよかった。置きにいく打ち方ができるようになって、フェードボールですが、2打目からが気楽にできました」という岩渕選手は、今回のパー5では「直ドラ」を積極的に使い、グリーン前までボールを運んだ。同級生の白石選手とは部活仲間でよく知った仲。「大和は上手いから、無難に2位か3位でいいなあと思ってましたが、15番Hでボギーを打って1打差がついたのを知って、勝ちたい、と感じました」と心境を語った。そして、16番H(511Y、パー5)では、その思い通りにバーディを奪って通算4アンダーに戻したのだ。
昨年の愛知県ジュニアに優勝し、ゴルフへの取り組み方はより真剣になった。栄徳高校に進学したのは、厳しいけれど、きちんとゴルフを続けたいからだった。実際、昨日の朝、高校の集合時間に遅れ、近藤先生にこっぴどく叱られた。「スコアが良いだけでは、部としては認めない。ルールやマナー、団体で動いていることをきちんとしなければダメ」。だから、優勝したものの、ほかの部員のことを考えると、「ちょっと複雑。一人だけ、大喜びしていいかな」と、やや遠慮気味であった。

shiraishi男子15-17歳の部 2位
白石大和選手(栄徳高1年) 141=69、72(36、36)
「18番Hは10メートルのバーディパットで、ショートして、右に外して、3パットしちゃいました。緊張してた。並んでることは知らなかった」。



fukuikodai男子15-17歳の部 3位
小木曽喬選手(福井工大福井高1年) 142=73、69(35、34)(写真左)
「17番Hで3アンダーまでこれたから、あと1打縮めて、プレーオフに持ち込みたかった。そしたら、がちがちに緊張しちゃって、18番Hのセカンドでトップして、寄らず入らずのボギーでした。まだまだ足りない、練習し直してきます」。


nozawa女子15-17歳の部 優勝
野澤真央選手(クラーク記念国際高1年) 144=69、75(37、38)
2位と2打差でスタートした野澤選手だったが、前半を終えて、2位の新田彩乃選手(岡崎城西高2年)に通算2アンダーで並ばれた。そして、2打差イーブンパーに、実力ある鬼頭桜選手(美濃加茂高3年)、さらに通算1オーバーで立浦葉由乃選手(福井工大福井高1年)と鈴木麻綾選手(いなべ総合高3年)が追いかける状態に。後半に入り、野澤選手は11番H、12番Hを連続ボギーして通算イーブンパー、新田選手もスコアを落とし、通算イーブンパーとする一方で、鬼頭選手が13番Hでバーディとして首位を奪った。ところが、鬼頭選手が15番Hをボギーとして、この時点で野澤、新田、鬼頭の3選手が並んだのだ。プレーオフも想定された流れの中、鬼頭選手が16番Hもボギーで後退、新田選手も18番Hでボギーをたたき、きっちりパーで上がった野澤選手が初優勝を飾った。
「今日は内容が悪過ぎました」と優勝にも浮かない顔だった野澤選手。「昨日とは全然違ってました。アイアンも悪くて、バーディパットも入らず。パープレーでいいと思ったんだけど、緊張してましたね」。反省ばかりの優勝インタビューだったが、初めての日本ジュニアでは大いに暴れてきてほしいもの。「日本女子オープンに出てみたい」と最後にはニッコリ、次の目標を口にした。


okazaki男子12-14歳の部 優勝
岡崎錬選手(美濃加茂西中2年) 136=72、64(30、34)
首位と2打差の2位タイでインからスタートした岡崎選手は、前半9ホールを34で上がり、通算2アンダーとして、首位の青山選手を逆転して、1打差のトップに立った。実力伯仲の中学生軍団がどんな混戦を展開するのか、楽しみであったが、後半に入ると、岡崎選手の独走となったのだ。1番H、2番Hをバーディで通算4バーディとすると、4番Hから6番Hまで連続バーディ、さらに8番Hでもバーディと、実に後半だけで6バーディ。前半を合わせると、8バーディノーボギーの64をたたき出し、ぶっちぎりの優勝を飾った。
「ドライバーもショートアイアンもパターも、すべてがかみあった。白ティーからのベストスコアです。今日は優勝も考えたけど、まあ、日本ジュニアに行ければいいかな、くらいの感じだったけど、晃大君も攻めてきたので、自分もやろうと切り替えました」。
錬君のトレーニングはランニング。堤防沿いの道を往復8キロ走るのだが、その行き先がおじいちゃんのお墓参りを兼ねているのだという。もう一年続けているが、きっかけはお母さんの一言で「お墓参りをすると、いいことがあるみたいよ」だったのだとか。いい運が引き寄せられるのかなあ、ほんとうに。そしてもう一つ、笑顔が印象的な錬君だが、「今年は笑ってプレーしよう、と決めてるんです」と! 素敵な少年である。初ジャパンでも、笑顔でがんばっていきましょう。


aoyama男子12-14歳の部 2位
青山晃大選手(笈瀬中1年)
「昨日と同じで、前半はショットが悪くて、後半になって、よくなってきました。3アンダーでホールアウトできて、いいゴルフだったから、負けたけど、すっきりしてます。日本で、がんばってきます」。


ono女子12-14歳の部 優勝
小野祐夢選手(泉中3年) 143=72、71(36、35)
第1日目をイーブンパーで首位でスタート。前半を終わって、ただ一人、35をマーク、通算1アンダーとして、2位の鈴木里緒美選手(松原中3年)と4打差をつけ、首位のまま、後半に入った。1番H(501Y、パー5)で第2打をひっかけてしまい、木に当たってOBぎりぎりセーフの位置からリカバリーしたがボギーで通算イーブンパーとなった。小野選手は「アンダーで終わりたい。バーディを取らなきゃ」と思い続けて、ホールを重ねた。しかし、「ショットは寄らず、寄っても入らず」で、パーばかり。ついに、最終9番H(378Y、パー4)になり、下り3メートルのバーディパットを残す。「絶対取らなきゃ」と気持ちを引き締めたパッティングは見事にカップインして、念願の2日間のトータルアンダーパーを決めた。「これから、もっとアンダーを増やしたい。日本ジュニアも2年前は予選通過がやっとだったから、今度はちゃんとしたいなあ」。


女子12-14歳の部 2位 鈴木里緒美選手(松原中3年) 147=75、72(36、36)
「ショットはよく、パターが今一つでした。でも、昨日ダブルボギーだった17番Hを今日はバーディ取れたので、よかった」と、今日のゴルフを語った鈴木選手は、中1からゴルフを本格的に始めたばかり。去年は地区予選落ち、初めての本戦で、日本ジュニア行きを勝ち取った。「今年の一番の目標がこの試合だったので、すごくうれしい」。

女子12-14歳の部 3位 橋本千里選手(萩山中2年) 148=77、71(34、37)
「前半1オーバーだったから、ちょっと不安だったけど、後半に3バーディ1ボギーでアンダーで回れた。ラッキーな弾み方でバーディチャンスにつけたり、チップインもあったりで、よかった」。

日本ジュニア出場権獲得選手 中部勢の活躍期待してます♪