[2012]中部ミッドシニア(第2日・成績表・記事)
2012.09.07
第19回 中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
開催日/平成24年9月6日(木)、7日(金)
会場/春日井カントリークラブ(西コース)
参加人数/159名
距離/6482ヤード PAR72
天候/第1日 晴れ 第2日 晴れ
【第2日】
春日井選手(ニューキャピタル)、54勝目
浜島選手(貞宝)とプレーオフ
中部ミッドシニア第2日。体感的には残暑の厳しさは退いてはいません。
中部ミッドシニアの頂点を目指す65歳以上の老練なゴルファーたち。彼らは百戦錬磨の兵たちです。2日目・決勝、誰がトップに来てもおかしくない実力者ぞろいです。
今日は、とくにピンの位置も厳しく、おまけに蒸し暑さが、選手たちのカラダと知能の働きを微妙に狂わせます。勝負には運不運があるでしょうが、リーディングボードのトップで2日目を迎えた大久保広行選手(スリーレイクス)は、どうしたことか絶好調から絶不調、トップ争いから消えてしまいました。
そして5打差あった春日井修選手(ニューキャピタル)が、見事なゴルフを展開し一気にトップグループに入ってきました。
必死に踏ん張ったのが浜島巌選手(貞宝)でしたが、最終18番Hでボギーをたたき、先に通算イーブンパーでホールアウトしていた春日井選手と並びプレーオフとなりました。
プレーオフ4Hの激闘の末、春日井選手に軍配があがりました。
なお本大会の上位19名には、11月5・6日(月・火)に徳島県タカガワ東徳島GCで行われる日本ミッドシニアゴルフ選手権競技の出場資格が与えられます。
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今大会で、上位19人に日本ミッドシニアの出場権が与えられたが、そのうち、グランドシニア世代から4人が通過した。19人目はタイが生じたためは2日目のマッチングスコア方式により決定された。
~グランドシニア世代の出場者~
5位 今田幸雄選手(浜松) 75歳
14位タイ 小野田篁選手(豊田) 70歳
17位タイ 泉長秀選手(白山) 71歳
19位 岡田忠夫選手(岐阜稲口) 72歳
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<インタビュー>
優勝
中部シニアに続く2連勝
春日井修選手(ニューキャピタル) 144=75、69(34、35)
首位と5打差でスタートした春日井選手は、今田幸雄選手(浜松)と佐野俊正選手(愛岐)と同組でスコアを伸ばした。今田選手とは、昨年の中部ミッドシニアで最終組で回り、その時は今田選手に優勝をさらわれた。今回は最終組から4組前ではあったが、十分に射程圏内であると考えていたようだ。なにせ、1番Hティーでの豪快ショットを見て、「気合が入っている」と皆に思わせたのだから。
前半を2アンダーとし、通算1オーバーの2位で折り返した。後半はなかなかバーディパットを決められずパーキープを続けたが、16番H(488ヤード、パー5)でようやくバーディを奪い、通算イーブンパーで後続を待つことになった。この時点で首位は通算1アンダーの浜島選手だったが、最終18番H(406ヤード、パー4)でボギーをたたき、並んだのだ。
プレーオフは1番Hから3番Hまでの繰り返しだった。1ホール目に、春日井選手はピン右1.2メートルにつけたがバーディパットを決めることができずドロー。3ホール目は逆に浜島選手が1.2メートルのバーディパットを決められずドローと、お互いに1ホールずつ助けられた感じだった。そして、4ホール目となる1番H(398ヤード、パー4)。春日井選手は第1打を右のバンカーに入れてしまったが、第2打をピン右7メートルのカラーにナイスショット。そこからサンドウエッジであわやチップインの絶妙アプローチでパーとする。一方、浜島選手はグリーン手前3ヤードからの第3打が寄りきらず2.5メートル、それを決めることができずに万事休す。春日井選手の中部ミッドシニア初優勝が決まった。
ルーキー年の昨年に最終組で決められなかった優勝だったが、今年は4組前からの大逆転優勝で飾ることができた。今年の中部シニアに続く連勝で、生涯54勝目となる。「腰痛は治ってないので、痛いんですけど、今日は怖がらずに振っていこうと決めていきました。ジャパンは、中部シニアも中部ミッドシニアもせっかく優勝できたのだから両方出場します。昨年負けている今田選手と回って、気合が入ってたことが、いいスコア(今日69)につながったと思います」。好調な今年を、心から喜んでいる春日井選手。プレーオフが終わって、レストランで早速注文した生ビールをおいしそうに飲みほした。「僕のエンジンです(^-^)」。
2位
プレーオフで惨敗。
浜島巌選手(貞宝) 144=71、73(36、37)
2位の春日井選手との2打差を崩れないことでしぶとくキープしていた浜島選手だったが、春日井選手のバーディで1打差に、さらに、18番Hで自身のボギーでプレーオフとしてしまった。18番H(406ヤード、パー4)の第2打は右のラフから。3番ウッドと5番アイアンを持ち、悩んだ末、「ボールがラフに埋まっていたから、届かないとはわかってたけど」アイアンを選んだ。第3打は砲台グリーンに向かって、ピンまで50ヤード。「45ヤード打つつもりでショットしたけど、奥にいっちゃったのが敗因」と振り返ったように、ピン奥5メートルからの下りのパターはショートした。
プレーオフ4ホールを闘い、「満足と言えば満足な2日間だったけど、悔しいよ」。この夏の中部ミッドパブリックアマで初日首位、2日目に熱中症でリタイアしたことを思えば、今回の戦いぶりは、浜島選手のしぶとさを証明してみせた。あと一歩届かなかった悔しさは、3回目の出場となる日本ミッドシニアで大いに晴らしてほしい。
3位
岡島勝征選手(関ヶ原) 147=76、71(36、35)
「久しぶりにいいゴルフができました。昨年は予選落ちでしたし、2度目の日本ミッドシニアでがんばってきます」。
4位
小松日出男選手(東海) 149=74、75(36、39)
「前半はいい調子だったから、後半も、と思ったんですが、10番H、11番H、12番Hと3ホールのバーディパットをことごとく決められなくて・・・。残念でしたけど、日本に行けるんで、うれしいですよ」。
5位
2日続けてエージシュート達成
今田幸雄選手(浜松) 150=75、75(36、39)
昨日に続く75でのフィニッシュ。2日続きのエージシュートとなった。公式戦34回目を数える。「今日は、日本ミッドシニアに行けるほどには頑張ろうと思って回りました。それが叶ったんで、よしとします。来週、中部グランドシニアがあるから、そっちでがんばりますワ」。そう笑って、会場を後にした。
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日本ミッドシニア出場権を獲得した選手(敬称略)
春日井修、浜島巌、岡島勝征、小松日出男、今田幸雄、森田實、上尾力、佐野俊正、西原清二、青木武人、野中義彦、近藤隆雄、栗原荘太郎、佐藤勝美、小野田篁、青木孝弘、泉長秀、今野一三、岡田忠夫