[2012]中部アンダーハンディキャップ本戦(成績表・記事)
2012.11.02
第14回 中部アンダ―ハンディキャップゴルフ競技
開催日/平成24年11月2日(金)
会 場/名古屋ゴルフ倶楽部・和合コース
距 離/男子Aクラス Bクラス 6218ヤード PAR70
女子Aクラス Bクラス 5893ヤード PAR70
参加人数/男子Aクラス 88名 Bクラス 33名
女子Aクラス 29名 Bクラス 12名
天 候/晴れのち曇
成績表
さすが和合。
各選手とも難コースの術中にはまって悪戦苦闘。
ネットでアンダーパーは、男子Aクラスの1名のみ
中部アンダーハンディキャップゴルフ競技は、昨年の日本女子オープンで話題となった名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースで行われました。中部のゴルフ聖地、和合という事で、予選参加者も今年は昨年に比して倍近い約800人で、本戦参加人数も162名と大幅アップの競技となりました。
栄えある本戦出場の162名は、朝7時にティーオフ。中日クラウンズで58の世界記録を出した石川遼選手も体験したコースに緊張の面持ちで次々と白球を放ちました。
しかし今日のコースコンディションは、プロも手を焼く難度でした。天候は、冬型の気圧配置で寒く、湿度が低く、その影響でグリーンのコンディションは固くて速く、17番ホールでは11.8まで上がり、ピン上からの3パットもいたしかたなし、ましてや初体験の選手であれば、なおのこと悪戦苦闘を強いられました。
スコアメイクに苦しむ選手の表情も暗いかと思いきや、最後まで明るく、あこがれの和合でプレーしている幸せ感でいっぱいでした。むしろ難コースを体験した満足感に浸っていました。
4クラスでただ一人ネットスコアがアンダーパーで上がってきたのが、男子Aクラスの渡辺伸幸選手(森林公園)、他のクラスの優勝者は、全員ネットスコアがオーバーパーでした。
しかし、ハンディキャップ戦の面白さは、ハンディキャップの低い人が勝つとは限らない、勝ち負けの確率は公平であるところに競技の魅力があります。
男子Bクラスの2位は山中努選手(森林公園)、グロス102でしたが28.2のハンディーが効いて見事に2位入賞を果たしました。
女子は、Aクラスが円城寺順子選手(新城)の73.3、Bクラスが神谷直子選手(豊田)78.3で、相対的に女子選手の方が、和合は遥かに難コースととらえられたに違いありません。
入賞は、4クラス別のネットスコアで順位が決められ、どのクラスも上位4位までの入賞者には、11月28日(水)に三好CCで行われるJGA杯J-sysゴルフ選手権競技の出場権が与えられました。
[男子各クラス上位入賞者]
前列左からAクラス優勝・渡辺選手、Bクラス優勝・深水選手
後列左からAクラス2位・熊谷選手、Bクラス3位・石原選手、同4位田中選手、同5位宮田選手
[女子各クラス上位入賞者]
前列左からBクラス2位・那須選手、同優勝・神谷選手、Aクラス優勝・円城寺選手、同2位宮西選手
後列左からBクラス4位・西選手、同3位・宮園選手、Aクラス3位・水戸守選手、同4位・嘉田選手
上位入賞者(男子5位まで、女子3位まで)
※JGA杯J-sysゴルフ選手権(JGAアンダーハンディキャップ競技)への出場資格者は上位4位まで
男子A
優勝 渡辺伸幸選手(森林公園)79(37 42)H9.7 N69.3
2位 熊谷 任選手(岐阜稲口)81(41 40)H9.1 N71.9
3位 小池 稔選手(三重県連)80(37 43)H7.2 N72.8
4位 豊田秀樹選手(芦原)79(40 39)H5.4 N73.6
5位 鈴木敏美選手(鈴鹿)86(43 43)H11.4 N74.6
女子A
優勝 円城寺順子(新城)87(43 44)H13.7 N73.3
2位 宮西裕子(岐阜県連)87(43 44)H12.9 N74.1
3位 水戸守朝子(芦原)94(48 46)H15 N79
4位 嘉田チカ(名古屋広幡)86(44 42)H6.6 N79.4
男子B
優勝 深水正文選手(森林公園)94(50 44)H22.5 N71.5
2位 山中 努選手(森林公園)102(53 49)H28.2 N73.8
3位 石原俊明選手(岐阜セントフィールド)89(42 47)H14.5 N74.5
4位 田中正則選手(貞宝)95(44 51)H18.9 N76.1
5位 宮田浩二選手(笹平)94(49 45)H16.3 N77.7
女子B
優勝 神谷直子選手(豊田)99(49 50)H20.7 N78.3
2位 那須百合子選手(名古屋広幡)100(46 54)H21.4 N78.6
3位 宮園美由紀選手(岐阜セントフィールド)100(50 50)H16.5N83.5
4位 西 富子選手(三重県連)101(54 47)H17 N84
男子ベストグロス
渡辺伸幸選手(森林公園)79(37 42)
豊田秀樹選手(芦原)79(40 39)
女子ベストグロス
嘉田チカ選手(名古屋広幡)86(44 42)
上田彩乃選手(恵那峡)86(47 39)
インタビュー
男子Aクラス 優勝
渡辺伸幸選手(森林公園)G79(37、42) H9.7 N69.3
「今日はよくできた方です。バンカーに2度も入ってダブルボギー、ボギーをたたきましたが、納得できたゴルフでした」と初の和合に満足そう。渡辺選手は練習ラウンドで、久しぶりの歩きラウンドをし、足にマメができた。「カートに慣れてしまっていて・・・、歩きが本来のゴルフでしょうけど・・・。今日はバンドエイドを二重にしてきました」。ゴルフ歴25年の50歳。
女子Aクラス 優勝
円城寺順子選手(新城) G87(43、44) H13.7 N73.3
「グリーンがとにかく速くて、パットが入ってくれませんでしたが、練習ラウンドの時より、いいスコアで回れたのがよかった。目標は89でしたから、それをクリアできたこともよかった」と円城寺選手。昨年は地区予選を通過することができなかったが、今年は5位で通過できた。日頃はご主人とともにゴルフを楽しんでいる62歳は、初めての優勝に心より喜んでいた。
男子Bクラス 優勝
深水正文選手(森林公園) G94(50、44) H22.5 N71.5
「今年は調子が悪かったんですが、アンダーハンディの本戦が和合であると聞いて、ここでのラウンドを目標にがんばりました。念願のコースは、すごい高速グリーンに驚きました。バンカーには7回も入ったけど、一発で出せたのがよかったです」。勤務先の三菱自動車で3年ほど前にゴルフ部ができたことで、毎週コンスタントに練習をするようになったことで腕前も上達したという、59歳。ゴルフ歴は16年になる。
女子Bクラス 優勝
神谷直子選手(豊田) G99(49、50) H20.7 N78.3
「このコースで初めて二ケタで回ることができました。満足しています」とニコニコ。仕事の合間の、休日を利用してゴルフを楽しんでいる神谷選手は、ゴルフ歴はまだ7年くらいという35歳。
最年長出場は、男女とも70歳代
鈴木鉦男選手(岐阜本巣)
G98(50、48) H11.6 N86.4
Aクラス70位タイ
鈴木選手は72歳。「和合でラウンドしたくて、必死でやったら、岐阜地区予選を通ったんだよ。来てよかった。素晴らしいコースだった。勝負に出るとやられるし、安全にいくと、速いグリーンが待っている。面白かったですよ、最初で最後かな・・・(笑)」。初めての和合を満喫した言葉が印象的だった。
水戸守朝子選手(芦原)
G94(48、46) H15.0 N79.0
Aクラス3位
最年長なんですよ、と言うと、「え~、そうなの? でもね、和合だから、何が何でも来るつもりだったの。もう、喜んできましたよ」と答えてくれた水戸守選手は、来月で74歳になる。30年程のキャリアをもつゴルファーだが、家庭や仕事などで県外の試合はなかなか出ることができなかった。今回は、ほかの出場選手たちと同様、「和合だから」思い切って、予選会に参加。見事に通過を果たした。そして、女子Aクラスで見事3位入賞も果たした。「ただね、本当は90で回りたかったんですよ、それが、ちょっと残念」。(写真左は、同じ北陸の尾花恵美子選手(加賀芙蓉))
上田彩乃選手(恵那峡) G86(47、39)