[2013]中部グランドシニア 成績表・記事

2013.09.13

第42回 中部グランドシニアゴルフ選手権競技
開催日/平成25年9月13日(金)
会場/名古屋ゴルフ倶楽部
参加人数:200名(内欠場5名)
距離/6267ヤード Par72
天候/晴れ

成績表・・・button_report_result


後藤弥平選手(四日市)がプレーオフを制し、

3年ぶり2度目の栄冠

th_DSC_1509s夏に逆戻りしたかのような蒸し暑い天候。名古屋ゴルフ倶楽部和合コースに集結した195人のグランドシニア選手は、朝6時45分からアウト、インに分かれ、スタートしました。
今大会は、3番H(449Y)と14番H(444Y)をパー5にして、18ホール6267ヤード、パー72に設定、さらにグリーン・スティンプメーター9.5フィート、コンパクション22.5の状況での戦いとなりました。暑さと歩きのラウンドは、体力に自信のある70歳以上の選手たちでもかなりこたえたようです。
競技は、第1組でスタートした御手洗藤夫選手(中部国際)と第14組スタートの後藤弥平選手がともに76でホールアウトし、プレーオフ勝負に。10番H(359Y、パー4)でのプレーオフは、第1打を後藤選手が右ラフ、御手洗選手が左ラフへ。第2打を後藤選手は右に打ちだしましたが、斜面に上手くキックしてグリーン右のラフへ。一方、御手洗選手はグリーン手前のバンカーに落とし、第3打を大きくグリーンオーバー、更に寄せにミスが出て、5オン。後藤選手が2メートルのパーパットをきっちり沈めて、決着。2010年(三鈴CC開催)以来、2度目の優勝を勝ち取りました。
笑い声も絶えないラウンド風景は、グランドシニアならでは。長年ゴルフ競技に親しんでいる選手はお互いの健康に感謝するかのように和やかな雰囲気でした。

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上位表彰者(敬称略)
優勝 後藤弥平(四日市) 76=36、40
2位 御手洗藤夫(中部国際) 76=37、39
3位タイ
河野克巳(桑名) 77=36、41
小野田篁(豊田) 77=37、40
山川敬止(西日本セブンスリー) 77=37、40
森下郁夫(ジャパンクラシック) 77=39、38

80歳以上の部
th_DSC_1529s1位 清澤佐市(笹平) 83
2位 冨田喜久(岐阜関)88(写真右)
3位 中西 弘(さなげ) 93(写真左)


競技の結果、81ストローク(マッチング)までの19人が、11月14日(木)・15日(金)に神奈川県の相模原ゴルフクラブ(西コース)で開催される日本グランドシニアゴルフ選手権競技への出場権を得ました。

2位の御手洗藤夫選手は、エージシュートを達成。また、樋江井誠選手(富士可児)が7番H(161Y、パー3)でホールインワンを達成。それぞれに倶楽部から特別賞の記念品が贈られました。
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「実は、プレーオフは負けたことがないんですよ」
後藤弥平選手(四日市) 優勝 76=36、40
th_DSC_1485 インからのスタートで迎えた15番H(569Y、パー5)。185Yの第3打を左に大きく曲げてしまったことからトラブル続出、ようやく5オンしたものの2パットで、ダブルボギーをたたいた。「今日はあの15番は全くダメだったね。その他のホールはまずまずだったかな」と後藤選手。後半は1番H、2番Hを連続バーディとするなどで、3オーバーで最終ホールの9番H(363Y、パー4)に立ったが、この時、「優勝もある」との情報を得たという。「それで、ティーショットもセカンドもよくて、ピン奥の2メートルにつけたんですよ。下りのスライスだったけど、3パットしちゃった。緊張していたわけじゃないと思うんだけどね、惜しかったわ」。結局、プレーオフとなったのだが、後藤選手はこれまでの数回のプレーオフで一度も負けたことがないのだ。「だから、今度も上手くいきそう」そう言って、10番Hでのティーショットを放っていった。そして、その言葉通り、右に曲がったボールも上手く下に落ちてくるラッキーを引き寄せ、勝った。「パーで勝てたことがうれしいよ。CGA競技は今年初めての出場、体調も肺がん手術から6年経過して、少しはいいんだけど、全部歩きだったからね、心配しながら回ったし、さすがにくたびれたね」と久しぶりの勝利に“弥平スマイル“がこぼれた。
過去に優勝経験も多くある後藤選手は、今も変わらず、ストレッチとウォーキングと打撃練習の、一日30分のトレーニングを続けている。「毎日の日課になっているから」と言うが、年を重ねるほどに、身体を鍛えるための努力を惜しまないゴルファーが今日の大会には大勢出場していた。ゴルフのために元気になる。元気だからゴルフができる。そして、競技で出会う仲間の笑顔が、また元気にさせてくれるのだ。グランドシニアの選手たちを見ていて、本当にすごいなあ、と心から感嘆した。

起床4時半。そして初のプレーオフ。4度目のエージシュート達成。
御手洗藤夫選手(中部国際) 2位 76=37、39
DSC06189s1番H、2番Hを連続バーディで気持ちよくスタートした御手洗選手は、前半を1オーバーの37、後半は2バーディ2ボギー1トリプルボギーの39とした。トリプルは15番Hで「第2打がすっぽ抜けて、隣の13番Hのグリーン近くまで行っちゃって、6打でようやくエッジまでもってきた。そこから2パットで8打となった」そうだが、9月10日に76歳になったばかりの御手洗選手は、堂々のエージシュートを達成した。競技では4度目となるエージシュートだ。
1組目のスタートは、6時45分だった。一宮市在住の御手洗選手は4時半に起床したという。そして、昼過ぎに早々とホールアウトし、それから延々、待ちの時間が続いた。プレーオフなど考えることなく、お風呂で汗を流し、着替えも済ませて、後続をひたすら待った。76の後藤選手が現れてからは、最終組まで、プレーオフの準備のために、再度ゴルフウエアに着替えて待った。プレーオフの開始は16時30分で、実に起床してから12時間が経過していた。「長い一日でした。でも、はじめてのプレーオフを経験できて楽しかった。今回は、相模原GCでの日本グランドシニアの権利が欲しかったんで、十分満足していますよ」と負けてもさっぱり、ニコニコ。仕事現役時代は、ナイジェリアやシンガポールなど海外生活が長く、ゴルフ競技は70歳になってから出始めた。ゴルフのために、週に3回のスポーツセンターでのストレッチや、近くのプロショップでのインドア練習場に通っている。「東京に住む友人に、今度行くから見に来て、って言ってしまってたから、約束が守れてよかった」ニコニコと穏やかな語り口が印象的だった。

7番Hホールインワンは手前からコロン
樋江井誠選手(富士可児)166位タイ 96=48、48
DSC06196優勝した後藤選手と同組でプレーした樋江井選手が7番H(161Y、パー3)でホールインワンを達成した。5番アイアン(ヨネックス)でのショットはピン右手前にグリーンオンして、そのままフックしながらカップインした。75歳の樋江井選手は「ホールインワンは2回目です。グランドシニアの競技は今回初めて参加しましたが、上手な方ばかりで驚きました。7番Hでは最初に後藤選手がベタピンにつけて、その次が自分で、まさか入るとは!!うれしいです」。

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日本グランドシニアへの出場権を獲得した選手