[2013]中部ミッドアマチュア 第２日成績表・記事
2013.10.11
平成２５年度
第３回 中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技（本戦）
開催日／平成２５年１０月１０日、１１日（木・金）
会場 ／愛岐カントリークラブ（中・東コース）
距離／７１８５ヤード ＰＡＲ７２
参加人数／１４６名（内・欠場１２名）
天候／（第１日）晴れ （第２日）晴れ
第２日成績表・・・・・
【第２日】
３人によるプレーオフを制し、
榊原吉規選手（知多）が初優勝
３０歳以上の中部ナンバーワンゴルファーを決定する中部ミッドアマチュアの決勝１８ホールが、昨日の予選ラウンドを通過した９１人により行われました。勝負は、通算１オーバー（１４５ストローク）でホールアウトした３人、榊原吉規選手（知多）、土本肇選手（いわむら）、谷光治選手（ナガシマ）によるプレーオフとなり、３ホール目に榊原選手が初の栄冠に輝きました。
昨日からの強い日差しに、今日は強風が加わり、さらに、難しいピンポジションが選手たちのスコアメイクを思うようにさせませんでした。１アンダー首位で スタートした木田正彦選手（名張）はショットの乱れからパットもカップにけられるなど前半を４１と大たたき。２位タイの春日井修選手（ニューキャピタル）は１番Ｈをボギーとするも、２番Ｈ、３番Ｈを連続バーディで通算１アンダーで、一時は首位に躍り出ました。ところが、今日は持病の腰痛が出てしまい、それにあわせてスコアも崩れ、前半を終えた時点では通算２オーバー。全体では、３位タイに後退しました。
前半で首位に立ったのは、通算イーブンパーの榊原選手、続いて通算１オーバーで神谷茂選手（岡崎）、３位タイの通算２オーバーには春日井選手の他、谷選手、関淳悟選手（ローモンド）、土岐明彦選手（富士可児）の４人、通算３オーバーに中川明彦選手（フクイ）、土本選手の２人が上位をうかがっていました。
後半もスコアが目まぐるしく変わる中、最後から６組前でスタートした谷選手が今日のベストスコア７１をマークして、通算１オーバーでホールアウト。にわかに優勝戦線に食い込んできました。その時、榊原選手が通算イーブンパーで、首位をキープ。そのまま逃げ切れるかと思いきや、１７番Ｈ（４４５Ｙ、パー４）でボギーをたたき、通算１オーバーに。一方、土本選手が最終１８番Ｈ（５５０Ｙ、パー５）でバーディを決めて、通算１オーバーと３人が首位に並ぶ展開。榊原選手は、１８番Ｈで１.５メートルのバーディパットを決めることができず、ついに３人のプレーオフにもつれこんだのです。
プレーオフは、１０番Ｈ（４４５Ｙ、パー４）と１８番Ｈ（５５０Ｙ、パー５）の繰り返し。１ホール目で、榊原選手はピン奥３メートルに３オン、土本選手はピン奥１.５メートルに３オン。そして、谷選手は２オンし、６０センチのパーパットを残しました。榊原、土本両選手がパーパットを決めた後、谷選手がはずし脱落、２ホール目からは、榊原、土本の２選手に。このホールを分け、勝負は３ホール目に。榊原選手がピン手前１.５メートルに２オンしたのに対し、土本選手はピンから６メートルのカラーに２オン。勝負に出た土本選手のパットはカップを２.５メートルオーバー。返しを入れることができずボギーとしました。俄然優位になった榊原選手は、２パットのパーでホールアウト。初の優勝を手にしました。
この大会の結果、通算１５２ストロークまでの１７人が、１１月２０日（水）～２２日（金）に福岡県・大宰府ゴルフ倶楽部で開催される日本ミッドアマチュアゴルフ選手権競技への出場権を獲得しました。
=入賞者（敬称略）=
優勝 榊原吉規（知多） １４５＝７３、７２
２位タイ 谷光治（ナガシマ） １４５＝７４、７１
２位タイ 土本肇（いわむら） １４５＝７３、７２
４位 木田正彦（名張） １４８＝７１、７７
５位タイ 長谷川正宏（やまがた） １４９＝７６、７３
５位タイ 中川明彦（フクイ） １４９＝７４、７５
５位タイ 土岐明彦（富士可児） １４９＝７４、７５
５位タイ 金原誠治朗（中日） １４９＝７４、７５
５位タイ 神谷茂（岡崎） １４９＝７３、７６
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インタビュー
「最後のパットは手が震えてました」
榊原吉規選手（知多） １４５＝７３、７２（３５、３７）
首位と２打差の４位タイでスタートした榊原選手は、１番Ｈ（４４５Ｙ、パー４）でバーディを奪い、「いいスタートが切れて、気楽になった」という。そして、７番Ｈ（２００Ｙ、パー３）で、ティーショットをグリーン左に大きく曲げ、第２打もグリーンカラー、２０メートル近く残したパーパットだったが、鮮やかに決めた。「あれは、ほんとにラッキー、ボギーでもしかたないと打ったのが入りました。今日のポイントのホールでしたね」。前半を首位で折り返した直後の１０番Ｈ（４４５Ｙ、パー４）をボギーとしたが、１５番Ｈ（５４０Ｙ、パー５）で上から３メートルを決めてバーディとする。１７番Ｈ（４４５Ｙ、パー４）は「攻めた結果、３パットし」ボギーで、通算１オーバー。最終１８番Ｈで、バーディならすんなり優勝だったのだが、そんな状況とは全く知らなかったらしい。「記者も見に来なかったし、１オーバーでは優勝はないだろうと最後まで気楽に、だけど、気は引き締めて崩れないようにとだけ思ってプレーしてました。だから、プレーオフと聞いた時は驚きました」。
プレーオフは、苦手な１０番Ｈ。１ホール目は、第１打を右のラフへ、第２打は左の木の下で、第３打はピン上３メートルと、嫌な雰囲気だったが、きっちりとパーを決めて、右手を握りしめてガッツポーズ。それからの２ホールは、ショットもいつしか安定して来たように見えた。集中しているな、とも感じさせた。 これまでの試合では、初日に首位になったり、最終組で回ることが何度もあったが、いずれも自滅するパターン。今回は、「一つ前の組で、気楽にできたことがスコアに繋がった」と榊原選手。「最後はバーディパットにしたかったけど、手が震えてしまって・・・」「みんなからの祝福の声で、目が潤みそうになったけど、こらえました」。初優勝の喜びは、これからじわじわ湧いてくるのだろう。
名商大時代は、現在プロの辻村暢大と同期だったが、「自分はアマチュアでやっていこう」と決めて、ゴルフ量販店へ就職。そして、５年前から半田市のスズキゴルフへ転職。今は店長兼販売兼クラフトマンと忙しい。競技がある日も、ホールアウトした後は、急いで仕事に戻る生活。「練習はあまりできないけど、しかたないですね。去年は日本ミッドアマ１１位でしたから、今年はもっと上をめざします」。まだまだ３３歳、アマチュアとしての輝きはこれからますます！！
握手をする榊原選手（左）と土本選手
「調子も悪いし、しかたないかな」惨敗も、どこかすっきり
土本肇選手（いわむら） １４５＝７３、７２（３８、３４）
プレーオフ３ホール目で力つきた土本選手だったが、「昨日も今日もショットはバラバラで、調子が良くなかったから、よくここまできたと思います」と、負けて悔しい思いも、どこかすっきりしているようだった。日本ミッドアマ上位入賞の経験も持つ土本選手の目は、すでに１１月の太宰府ＧＣを見つめていた。
ベストスコア７１で優勝戦線に急浮上
谷光治選手（ナガシマ） １４５＝７４、７１（３６、３５） （写真・中央）
今日のベストスコア７１をマークして、早々とホールアウト。プレーオフかも、とパター練習をしていた谷選手。１ホール目に、まっすぐ豪快なショットで、ただ一人２オンして、一番有利に見えたが、まさかのハズシ。「２人に先に入れられちゃいましたからね」と、苦笑いした。 愛知学院大学ゴルフ部で堀信義選手（片山津）とは同期。二人で出場しているゴルフダイジェスト主催の全国ダブルス選手権（片山津ＧＣで開催）を先月３連覇したばかりの、４１歳。
ベストスコア７１で、日本ミッドアマ出場権獲得
福岡康文選手（芦原） １５０＝７９、７１（３７、３４）
７１でホールアウトしたもう一人の選手が福岡選手だった。通称裏街道のインスタート、６５位タイからの大ジャンプアップとなった。 「昨日のやさしい条件で、７９とたたいてしまったことを、今日はとにかく忘れて、自分のゴルフをしようと心がけました」。風もある厳しい中で、３バーディ２ボギー、堂々の５位入賞だった。
日本ミッドアマチュア出場資格選手
