[2013]中部学生 8/7最終日成績表・記事

2013.08.07

第43回 中部学生ゴルフ選手権競技
開催日/平成25年8月5日(月)~7日(水)
会場/やまがたゴルフ倶楽部 美山コース
参加人数:男子98名(うち失格1名、欠場7名)
女子24名
天候/8月5日・曇り一時雨  6日・豪雨のち晴れ  7日・快晴
距離/男子7164ヤード Par72、女子6330ヤード Par72


≪男子の部≫
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≪女子の部≫
第2日 成績表・・・button_report_result


【最終日】

(男子第3日、女子第2日)

男子は川瀬翔也選手(中部学院大2年)がパワーで攻めて完全優勝。
女子も世古麻由選手(名商大4年)が逃げ切り、悲願の初タイトル

th_DSC_0740猛暑の中のプレー、しかもキャディバッグを担いでのプレーに選手たちはまさに体力勝負。今日のやまがたGCは、後半になって風が徐々に強くなったことで、かえって心地よく感じられました。男子は3日間54ホール、女子は2日間36ホールを闘い抜き、ともに初日のリードを守りきった川瀬翔也選手と世古麻由選手の完全優勝で幕を閉じました。

男子の部は、前半を終えて、首位の川瀬選手を藤田大地選手(愛学院大4年)が1打差で追いかける展開。女子の部も、首位の世古選手を松田唯里選手(福井工大1年)が1打差で追いかけており、男女とも最終組が中心の展開となった大会でした。
最終成績により、男子は上位15人が8月27~30日(火~金)に兵庫県・加古川GCで開催される第67回日本学生ゴルフ選手権競技、女子は上位8名(シードの世古選手を含む)が8月28~30日(水~金)に兵庫県・加古川GCで開催される第50回日本女子学生ゴルフ選手権競技の出場権を獲得しました。また、男子上位5人には9月4~6日(水~金)に石川県・朱鷺の台CCで開催される第43回中部オープンゴルフ選手権競技への出場権、さらに、11月7,8日(木・金)に日本ラインGCで開催される第52回中部日本ゴルフマスターズ選手権大会への出場権が与えられました。

≪戦況≫
男子の部
DSC05802s第2日の成績で通算163ストロークまでの52名が決勝ラウンドに進出しました。首位スタートの川瀬選手が3番H(215Y、パー3)、4番H(460Y、パー4)で連続ボギーをたたいたとき、1番Hからパーキープの藤田選手に首位を奪われました。ところが、続く5番H(423Y、パー4)から7番H(340Y、パー4)までを川瀬選手が連続バーディで盛り返して通算2アンダーとし、またも川瀬選手が首位に。前半を終え川瀬選手が通算2アンダーで首位、2位には藤田選手が通算1アンダーとして、スタート時の1打差のまま後半へ折り返しました。他の選手が思ったほど伸ばしてこなかったこともあり、首位争いはこの二人に絞られた感がありました。
後半10番H(389Y、パー4)で藤田選手がボギーで2打差になりましたが、川瀬選手も13番H(461Y、パー4)、15番H(558Y、パー5)でボギーをたたいて、ついに二人が並んだのです。その後もお互いに1つずつスコアを落として、並んだまま迎えた最終18番H(568Y、パー5)。思い切ってティーショットをかっ飛ばした川瀬選手のボールは、300ヤード近くの右ラフへ、そこから一気に2オンを狙い、ピン奥6メートルに乗せてきました。一方、藤田選手は第3打のアプローチショットがディボットにはまってミスショットしたものの、グリーン手前からの絶妙アプローチでパーをキープ。勝負は、川瀬選手のパット。イーグルは逃したが、6メートルを危なげなく2パットでバーディとして、川瀬選手の初優勝が決まりました。
th_DSC_9809sまた、同組の井垣璃玖選手(名商大2年)が この18番Hで2オンに成功、8メートル近いロングパットを沈めてイーグルを奪い、3位入賞を果たしました。

女子の部
首位・最終組でスタートした世古選手は1番H(550Y、パー5)でフックラインをしっかり読んでバーディを奪い、通算3アンダーに伸ばすと、その後も快調にパーをキープしていきました。一方前日2位の松田選手はショットが不安定気味で、4番H(402Y、パー4)で3オンしたパーパットをはずしボギーとして、通算イーブンパー。二人の差が3打に広がりました。ところが、松田選手は徐々にショットの切れがよくなり、8番H(382Y、パー4)、9番H(499Y、パー5)で連続バーディを決め、1打差に戻して後半に望みをつなぎました。
後半に入り、1打差のまま迎えた14番H(368Y、パー4)で松田選手が80センチのパーパットを外してボギー、16番H(145Y、パー3)でもボギーをたたいて、またも3打差に広がったことで、世古選手がこのまま逃げ切るかと思われた最終18番H(518Y、パー5)でドラマが・・・。松田選手のティーショットはカート道に跳ね返りラッキーにもかなり前へ。2オンを狙った第2打がグリーン右のバンカーにつかまったのです。一方の世古選手は、確実にオンさせるはずの第3打をシャンクさせ、同じくグリーン右のバンカーに入れてしまいました。にわかに、ざわめきだしたグリーン周り。二人ともバンカーアウトでグリーンに乗せましたが、世古選手のボールが一番遠く、先にパッティングとなりました。そして、パーパットは無情にもはずれ、ボギーとして通算2アンダーでフィニッシュ。松田選手はバーディパットを難なく決めて、通算1アンダー。世古選手は1打差まで詰め寄られ、ハラハラしましたが、初優勝を手にすることができました。

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hirosesann<インタビュー>


「最終組も優勝争いも初めて。中部の試合で勝ちたかった」
川瀬翔也選手(中部学院大2年) 優勝  216=68、75、73(35、38)
th_DSC_9273s第1日から最後まで首位を譲らずの完全優勝を果たした川瀬選手。実は、これまで、最終組も、優勝争いも経験したことがなかったのだ。初めての体験だったが、川瀬選手は淡々とプレーを続けているように見えた。ところが、本人は、「いろいろなことを考えながら、プレーしていました。流れが悪くなってくると、いつもなら崩れてしまうところを、とどまることができたのが大きな収穫。入れよう、ではなくて、自分のやれることをやろうと切り替えたら、いい結果が出た」と、前半の2連続ボギーから3連続バーディを生み出した心境の変化を語った。「パットの調子がよかったことが、スコアをまとめてくれた」とも。
中学3年生の時の中部ジュニア4位以来、あまり成績は残していないと川瀬選手。小学生の時、ティーチングプロの父親にゴルフの基本を教えてもらったが、今は独学でゴルフに向き合っているという。岐阜城北高校から中部学院大学へ。練習環境が整っているゴルフ部で、先輩達に交じっての練習で力をつけてきた。今年は岐阜県アマで2位に入賞している。昨年の日本学生は決勝に残っただけ、という成績だったが、今年は意気込みから違う。「中部は弱い、といわれているので、そうじゃないところを見せてきたい!!がんばってきます!!」頼もしい言葉に、成長が見えた。


「今日もバーディチャンスを生かせませんでした」
藤田大地選手(愛学院第4年) 2位  217=71、73、73(35、38)
th_DSC_9284s1打差の2位スタートで、一度は首位に立ったが、また追いつかれ、並んだものの最後まで抜き返すことができなかった。「昨日もそうでしたが、今日も、バーディチャンスについてもパットが決まらないホールばかりだった。特に、後半の10番Hで思い切って打ったパットで3パットしちゃって、それから、ショート気味になっちゃって、よくありませんでした」と反省しきり。並んで迎えた18番Hの第3打は、「ディボットにはいってしまって、どうしようもなかった」と残念がった。「最後の学年なので、惜しかったですが、日本学生で発揮してきます」。


「欲しかったタイトル!!」初日からの逃げ切り優勝も初!!
世古麻由選手(名商大4年)  優勝  142=70、72(35、37)
th_DSC_9415s「絶対に取りたかったタイトルだったので、うれしい」と満面笑顔。初日から首位を奪って逃げ切っての優勝は初めてのことで、「今日は緊張するだろうなと思ってもし優勝できなくても後悔しないように、相手を気にせず、ボギーを打たないゴルフをしよう、と決めてました」。勝負どころは?と聞くと、「12番H(185Y、パー3)のバーディ」、下からの4メートルのパットを決め、通算4アンダーにしたホールだった。昨日池に入れた15番Hの第3打は、「番手を上げて打ったんだけど、またダフっちゃって、池ぎりぎり。あぶなかったア」と苦笑い。今日初めてのミスショットとなった18番Hの第3打のシャンクについても、緊張していたのかなあと首をかしげた。ボギーを打たないように、と意識して回った18ホールで、2つのボギーをたたいたことは、「まだまだ、だと思う。日本学生では、去年の4位以上を狙います」ときっぱり。秋から始まるプロテストやQTも視野に入れ、1か月前から本腰を入れて取り組み始めたトレーニング効果で体力、筋力が上がり、体重は5kg落とせた。好調なゴルフの要因もおそらく、そのトレーニングのおかげだろう。今しか取れない日本女子学生チャンピオンめざしは、あと3週間後である。


「14番Hのボギーが、ダメでした」
松田唯里選手(福井工大1年)  2位  143=71、72(35、37)
th_DSC_9407s「朝の練習からショットの調子はよくなかったんだけど、ホールが進むにつれて、ちょっとずつよくなってきた」と松田選手が振り返った通り、徐々にリズムがよくなって、パーオンが上手くいきはじめ、8番H、9番Hの連続バーディにつながった。首位と1打差になり、「いけるかな」と欲が出た。ところが、14番Hで、アイアンショットの不安定からグリーンを外した第3打をぴったり80センチにつけたにもかかわらず、パーパットを外して、まさかのボギーとしてしまったのだ。「油断でしたね、自分でも驚いた」と松田選手。「16番Hも大きい番手でゆったり振ればよかったけど、小さくしたら左のバンカーに入れてしまいました」。ゆったりとしたスイングでリズムよく振る松田選手ならではのショットが、日本女子学生までに調整できれば、大学1年生の挑戦はきっと面白いものになるはず。

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日本学生への出場権を獲得した選手