[2014]中部アマチュア本戦(4R・成績表 記事)
2014.06.06
第47回 中部アマチュアゴルフ選手権競技 本戦
開催日/平成26年6月3日(火)~6日(金)
会場/岐阜関カントリー倶楽部(東コース)
参加者/171名(内欠場1名)
距離/7256Y PAR72
天候/晴れ
【第4日】
第4日
高校3年生の白石選手が、最終日67をマーク。
通算10アンダーで圧勝、歴代最少記録を達成!!
中部アマチュア最終日は、好天に恵まれたものの、梅雨特有の蒸し暑さが肌にまとわりつく感じの一日でした。
優勝争いは、昨日までのスコアで、通算5アンダーの白石大和選手(名倉、栄徳高3年)、通算4アンダーの岡崎錬選手(中部日本パブ、福井工大福井高1年)、通算3アンダーの小木曽喬選手(富士可児、福井工大福井高3年)の3人の高校生の攻防戦になるだろうと予想されました。午前9時31分にティーオフした最終組は、1番H(510Y、パー5)でいきなり動き出しました。白石選手がグリーン手前右のラフ、左足下がりの斜面から鮮やかにチップインイーグルを決め、通算7アンダーにしたのです。小木曽選手はバーディで通算4アンダー、岡崎選手はパーでした。続く2番H(225Y、パー3)で白石選手はボギーとしましたが、3番H(462Y、パー4)でバーディを決めて、一気に波に乗りました。ショットが安定し、何よりパッティングが完璧。2~3メートル程についたバーディパットはきっちりカップインさせ、バーディを積み重ねていきました。追う立場の、小木曽選手と岡崎選手は、パーオンするもののバーディパットが決め切れず、残念なボギーもたたき、差は少しずつ開く一方。前半を終えて、白石選手が通算7アンダー、岡崎選手が通算3アンダー、小木曽選手は通算イーブンパーとし、注目は、白石選手の後半に集まりました。
後半に入ると、白石選手のゴルフはますます冴えてきて、ショット、パットともに絶好調に。完全に、「ひとり旅」状態。10番H、16番Hをバーディとして通算9アンダーとして最終18番Hへ。優勝確実な白石選手は、ピン左横1.5メートルにピタリとつけ、そのパットもしっかりとカップインしバーディ。中部アマチュア史上最少スコアとなる通算10アンダーでの、初優勝に輝きました。
4日間の競技を終え、296ストロークまでの上位15人に7月8日(火)~12日(土)に宮城県の利府ゴルフ倶楽部で開催される日本アマチュアゴルフ選手権競技への出場権が与えられました。
15人の内訳は、高校生8人、大学生6人、そして、40歳の福岡康文選手(芦原)です。福岡選手は、今大会でも活躍した福井工大福井高ゴルフ部の監督。生徒とともに日本アマチュアの舞台へ出かけます。
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<インタビュー>
「優勝を意識しないようにしました。パターが入りましたね、今日も(^O^)」
白石大和選手(名倉、栄徳高3年) 278=71、69、71、67(34 33)
1番Hのイーグルは「ラッキー」、2番Hでボギーとしても「さっき、イーグルだったし、いいかな」、3番Hのバーディも「ドライバーはアゲンストの風に負けて天ぷら気味になってしまった。200YのセカンドショットをU4で、右を狙って打ったら、左に行って、ピンに寄ってくれました」と、前半の勝負どころとなったホールも本人は意に介していなかったよう。勝てると思ったホールは?の質問には、「16番Hのバーディが取れた時です。これで勝てるかなって」と振り返った白石選手。その16番H(467Y、パー4)とは、小木曽選手と岡崎選手がともにピン奥8メートルほどに第2打をオンさせた後に放ったショットがピン手前1.5メートルにピタリ。それを慎重に沈めてバーディとし通算9アンダーとした時だ。
「普通にうれしい、です。相手は福井高の二人だし、高校対決の気分もないわけではなかったけど、今日は最後まで集中していました。前半のショットはピンを狙ってなかったけど、いい方に寄ってくれました。勝因は、パターが入ってくれたことです。ほんと、よく入りましたね。優勝のことは考えてなかった。日本アマチュアに行くぞという気持ちだけ。というのも、去年、最終組で優勝を意識しすぎて崩れてるから、同じ失敗はしたくなかった。日本アマチュアでは去年のベスト16以上を目指します!!」。
白石選手は、栄徳高のメンバーと一緒に、先週の土日に芦原GCで来週行われる高校選手権の練習合宿で2ラウンドをこなし、月曜日に岐阜関CCで練習ラウンド、そして火曜日から4日間の本戦と今日で7日間ぶっ通しのラウンドをこなしたことになる。「そうなんですが、今日は全く疲れを感じませんでした」と笑った。絶好調だったから、疲れを感じなかったんだよね、きっと。
栄徳高校からは日本アマチュアへ3人が権利を獲得しました。
写真左から、大澤和也選手(高3)、白石選手、岩渕隆作選手(高3)
★寮で同室の3人が揃って日本アマチュアへ
上位15人に滑り込んだ高校1年生、横井優星選手(芦原)は、2位の岡崎錬選手とともに今年から、福井工大福井高に進学。寮生活をしています。そして、3人部屋の先輩が、3位タイの小木曽喬選手で、同室の3人が揃って、日本アマチュアへの切符を手にしたのです。
横井選手、岡崎選手とも小木曽選手からはいろいろなことを学んでおり、とりわけ、ゴルフについてはためになる話をいろいろと聞いているとか。今日の最終日については、「1.出だしの3ホールが大事。2.今日を最終日と思わないこと。明日もあると思ったら緊張しすぎないよ。」とアドバイスをもらったそうで、「小木曽先輩のおかげです!」と嬉しそう。初めての日本アマチュアも、既に経験している小木曽選手、岡崎選手と一緒なら心強いはず。監督の福岡先生も入り、福井工大福井からは4人が出場します。
写真は左から、横井選手、岡崎選手、小木曽選手、福岡監督