[2014]中部シニア 2R成績表・記事
2014.07.17
第48回中部シニアゴルフ選手権競技
開催日/平成26年7月16日・17日
会場/さなげカントリークラブ
参加人数/164名(内欠場7名)
距離/6581ヤード PAR72
天候/快晴
入賞者のみなさん
左から、藤井、佐伯、井上、松本、太田選手
プレーオフを制し、井上選手(知多)が初優勝
通算151までの14人に日本シニア出場権
中部シニアの決勝ラウンドは昨日に続き、好天に恵まれました。初日の首位が1アンダーの赤壁光夫選手、2位タイのイーブンパーに2人、1オーバー1人、2オーバー6人、3オーバー9人、4オーバー9人と続き、2日目の成績次第では十分に上位を狙える状況で、選手たちは優勝もさることながら日本シニアへの14人の枠を意識しながら、順調にスタートしていきました。
競技は1番H(420Y、パー4)からいきなり動き出しました。1日目首位の赤壁選手(加賀)、佐々木清士選手(グランディ浜名湖)がともにボギーをたたき、それぞれ通算イーブンパー、1オーバーに。藤井広文選手(桑名)がトップタイに並んだのです。最終組の前の組でも松本英司選手(加茂)がボギーで1打後退するなど、最初から波乱の幕開け。前半の9ホールが終わった時点では、通算1オーバーで藤井選手が単独首位、続く通算2オーバーに川野政幸選手(日本ライン)、伊藤晴夫選手(知多)、太田満夫選手(岐阜北)、松本選手、赤壁選手の5人がおり、勝負の行方は全くわからなくなりました。
後半に入り、藤井選手が11番Hでバーディを奪い通算イーブンパーに伸ばした時、2位は3打差で赤壁選手、松本選手、伊藤選手の3人。そこへ初日5位タイの井上晴雅選手(知多)が12番Hでバーディとし通算2オーバーにしたとの情報が入りました。刻々とホールが進む中、14番H(439Y、パー4)で藤井選手がダブルボギーをたたき、通算2オーバーになり、井上選手と並ぶ形に。
一方、アテスト会場では、次々に選手たちがホールアウトしていきます。みな、14人の日本シニア出場権の枠はいくつかと話題が盛り上がっている中で、第9組でスタートした初日20位タイの佐伯幸重選手(グリーンヒル関)が今日を2アンダーで回り、通算2オーバーの144でホールアウト。一気に首位タイに並ぶという展開。佐伯選手は、後続の上がりをひたすら待つことになりました。
井上選手は通算2オーバーでホールアウトして、後は藤井選手のプレーに皆が集中しました。しかし、藤井選手は17番H(174Y、パー3)をボギーで通算3オーバーに後退、最後の18番H(486Y、パー5)で、第3打をピン下3メートルにつけたもののバーディパットはあとわずかに届かず。結局、井上選手と佐伯選手のプレーオフ勝負になったのです。
プレーオフは10番H(390Y、パー)で行われました。井上選手はフェアウェイからの第2打をグリーン右カラーにオン。佐伯選手は第2打をミスし、3オンしたがピンからは6メートル程手前、そこからのパーパットを決められず、井上選手が2パットでパーとして、井上選手の初優勝が決まりました。パープルがラッキーカラーだという井上選手は55歳。昨年は中部ミッドパブリックでプレーオフを経験し敗退しましたが、2度目のプレーオフは見事に勝利、初めての日本シニア行きをがっちりと手にしました。
日本シニアへの出場権は、通算151ストロークまでの14人に与えられました。
<入賞者>敬称略
優勝 井上晴雅(知多) 146=74、72
2位 佐伯幸重(グリーンヒル関) 146=76、70
3位タイ 松本英司(加茂) 147=73、74
藤井広文(桑名) 147=72、75
5位 太田満夫(岐阜北) 149=74、75
<インタビュー>
優勝
「パープルは僕のラッキーカラー。全部パープルです」
井上晴雅選手(知多) 146=74、72(37 35)
3バーディ3ボギーでホールアウトし、初日5位タイから初優勝を手にした。12番Hでは10メートル、17番Hでは1.5メートルのバーディパットを決めた。プレーオフも長い10メートル程をナイスタッチで寄せた。それらのパッティングはすべて左打ちだった井上選手。「僕はもともと左利きなので、パットは左。ショットは左用が少なかったので右で覚えたんですよ。今日は目標のパープレーができて満足しています。昨日は2打足りなかったですからね」。
シニアになって2年目の55歳。ゴルフは大学ゴルフ部で覚えたが「同好会のようなもの」で、卒業してからは仕事の合間に年に10ラウンドがやっとのペースだった。それが友人と再会したのをきっかけに、アスリートゴルファーになろうと思った。シニアで真剣にやりたいからと49歳からパブリックの試合に参加するようになり、4年前に知多CCのメンバーになった。現在はインタークラブの選手も務める。
井上選手は「ラッキーからはパープル」と言い、ウエアから帽子、キャディバッグ、クラブキャップ、アイアンの溝に至るまでゴルフ用品のすべてをパープルで揃えているのだ。「実は、4年前に、女房と台湾に旅行に行った時に、当たると噂の占い師にみてもらったんです。そしたら、ラッキーカラーはパープルだと!それまで緑が好きだったんですが、総替えしました(^O^)」。ニコニコと話す井上選手、パープルづくしのゴルフライフはなんだかとっても楽しそうでした。