[2014]中部ジュニア 本戦2R成績表、記事
2014.07.26
第40回中部ジュニアゴルフ選手権競技 開催日/平成26年7月25日(金)・26日(土) 会場/東名古屋カントリークラブ(東コース) 天候/快晴 第2日成績表
男子15歳~17歳の部・・・・・・・・
男子12歳~14歳の部・・・・・・・・
女子15歳~17歳の部・・・・・・・・
女子12歳~14歳の部・・・・・・・・
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炎天下の2日間、各部門とも接戦を制し、初優勝
15〜17歳の部は、男女とも、高校1年生。
中部ジュニアゴルフ選手権競技は、昨日に続き今日も猛暑日となりました。気温37度、風は昨日より少なく、立っているだけでも暑さがまとわりつくような天候でした。決勝ラウンドは,午前7時15分に女子15〜17歳の部がアウトインからティーオフし、各部門ともに優勝、そして、日本ジュニアの出場権をめざした熱戦が繰り広げられました。 中部ジュニアのレベルは年々高くなっており、今年もスコアは拮抗。選手の力がついてきているだけに、プレーオフが行われるのではとの憶測もなされましたが、結果はどの部門も18ホールで決着がつきました。全部門合わせて192人がホールアウト、表彰式は19時を過ぎ、すべてが終わった時は、空はもうすっかり暗闇に包まれていました。 また、表彰式では、各部門別の入賞者に、中日新聞、東海テレビからの表彰状も贈られました。
小木曽、橋本両選手に中部ゴルフ連盟が特別表彰
大会表彰に合わせて、今年の日本アマチュアゴルフ選手権で優勝した小木曽喬選手(福井工大福井高3年)と、全米女子オープンでクオリファイまで闘った橋本千里選手(ルネサンス豊田高1年)に中部ゴルフ連盟から特別表彰状が贈られました。
◆各部門の入賞者◆(敬称略)
<男子15〜17歳の部>
優勝:高橋周平(IMGアカデミーハイスクール1年) 138
2位:桂川有人(ルネサンス豊田高1年) 139
3位:岡崎錬(福井工大福井高1年) 141
3位:白石大和(栄徳高3年) 141
3位:上田敦士(東海高2年) 141
<男子12〜14歳の部>
優勝:伊藤夏樹(豊田市立石野中3年) 142
2位:冨田幸暉(高山市立中山中2年) 144
2位:青山晃大(名古屋市立笈瀬中3年) 144
<女子15〜17歳の部>
優勝:立浦琴奈(福井工大福井高1年) 143
2位:小野祐夢(帝京大可児高2年) 144
2位:松田鈴英(福井工大福井高2年) 144
2位:橋本千里(ルネサンス豊田高1年) 144
5位:福岡靖菜(福井工大福井高1年) 145
5位:野澤真央(クラーク記念国際高3年) 145
<女子12〜14歳の部>
優勝:中川成美(稲沢市立千代田中2年) 145
2位:川合玲那(下山中3年) 146
3位:古川莉月愛(岐阜市立梅林中2年) 151
<インタビュー>
●男子15〜17歳の部●
米フロリダのIMGで2年間、夏休み帰国で初優勝
高橋周平選手(IMGアカデミーハイスクール1年) 138=69、69(32、37)
2日間とも69の好スコアだった。2日目は5バーディ2ボギーだったが、「実は今朝パッティングの練習をしていて、あまりにも調子が悪かったので、豊橋のコーチに電話して聞いたりして、不安ながらスタートしました。だから、今日のパットは、全部、”気合い”です」。高橋選手は、テニスの錦織圭が育ったことでも有名なフロリダのIMGアカデミーでゴルフを学んでいる。夏休みで帰国中で、「中部ジュニアに出場し、優勝、そして日本ジュニアにもう一度挑戦したい」という目標が現実になった。「スゴく嬉しいです。それに、昨日は同姓同名の中日ドラゴンズの高橋選手が2ランホームランを打ちましたよね。それも書いてください。僕はドラファンですし・・・(笑)」。 はじめは英語圏でない生徒のクラスにいたが、2年間を過ぎ、今は、普通クラスで先生の授業内容もしっかりと把握できるまでに。しかも、ゴルフでは200人近くいるメンバーの中で7人のファーストチームに入り、ますます張り切っている最中なのだそう。アメリカでの生活は、16歳の少年の精神も鍛えてくれているのだろうか。日本ジュニアでの活躍が楽しみである。
マニラでホームステイしながらゴルフを磨き、2位入賞
桂川有人選手(ルネサンス豊田高1年) 139=70、69(34、35)
4バーディ1ボギーの内容にも「ショットが思うようにいかなかった。パターでなんとかパーセーブした感じです」と振り返った桂川選手。彼もまた、ひと味違った高校生活を送っている。出身は愛知県だが、中学卒業後に、フィリピンのマニラサウスウッド市でホームステイをしながらゴルフの技を磨いているのだ。そのため、高校は通信制を選んでおり、朝と夜は勉強、昼間は家の前にあるマニラサウスウッドカントリークラブで練習する生活。「ホームステイの家もそうですが、日本人の方々に支えてもらっています」と話し振りもとても穏やかで、高校1年生には思えないほど。小学、中学時代に競技会場への送り迎えをされていたおじいちゃんが薦めてくれたというフィリピンでの3年間、たくましくなっていくのだろうね。
2日目のベストスコアも届かず,3位タイ
岡崎錬選手(福井工大福井高1年) 141=73、68(35、33)
「最後の9番Hでボギー打っちゃいました」と残念そうにアテスト会場に入ってきた岡崎選手だったが、スコアは68と今大会のベストスコアをマークした。7番Hでもトラブってナイスな(!)ボギー、そこまでは、首位の高橋選手と並ぶ勢いだった。 21日月曜日に全英ジュニアオープンから帰国。翌日、芦原GCで北陸予選に出場し、東名古屋CCにやってきた。タフなリンクスでの競技を経験した後の日本の猛暑のゴルフ場、時差ボケなど、様々な面で対応を強いられたはずだが、いつも変わらない錬スマイルでこなしていた。日本ジュニアは昨年のシードがあるが、「今年は出られません。中国の南京に行ってます」。というのも、中国ユースオリンピックでゴルフが採用され、8月に競技が行われる。その日本代表に選考されたからだ。日本ジュニアでの活躍は来年までお預けだが、世界で活躍する岡崎選手からますます目が離せなくなりそう。
●女子15〜17歳の部●
2番Hの7メートルバーディパットで引き寄せた勝利
立浦琴奈選手(福井工大福井高1年) 143=69、74(38、36)
昨年に続く最終組でのスタートとなった立浦選手は、1番H(501Y、パー5)で2打目と3打目をバンカーにいれ、パットも決まらずボギー発進。「前の組の心愛ちゃんがバンカーに入れたのが見えたんで、3Wと大きい番手を選んだんだけど入っちゃいました」。野澤真央選手がバーディとして、早くも立浦、橋本千里、野澤の3人が通算2アンダー並ぶ展開となった。続く2番H(153Y、パー3)は2アンダーの3人と、1アンダーの岩﨑美波選手がピンの上と下でほぼ同じくらいにオン。最初にパットしたのが立浦選手だった。そして、下からの7メートルのバーディパットが鮮やかに決まった。他の3人はパーで、また、立浦選手が通算3アンダーでリードとなった。18ホールを振り返った立浦選手は「あのバーディパットが大きかった。落ち着くことができました。今日は、最初からパーをとることを第一に考えていました。取れるロングでバーディがきたらいいなと。千里ちゃんと真央ちゃんが思ったよりも攻めてこなかったので、焦らずにすみました」。これまでの家族との生活から離れ、この春からは福井で寮生活。ゴルフ部という団体生活が始まった。練習量が増え、苦手なパッティングも「信じられないほどたくさん」練習した。でも結果がなかなか出ず、大会前は不安でいっぱいだったらしい。しかし、結果は出た。それなのに、今度は「優勝して、霞ヶ関に行きますよね。予選落ちしたら、責任ありますよね、苦手なんです、霞ヶ関」となんだか不安げな琴奈ちゃんだった。実は中学3年間毎年日本ジュニアには行っているがすべて予選落ち。苦手な霞ヶ関で今年こそ決勝進出をめざす。ポジティブシンキングでいきましょう!!
マッチングで日本ジュニア出場権を獲得
福岡靖菜選手(福井工大福井高1年) 145=74、71(33、38)
前半に3アンダーをマークし、一気にトップ集団に躍り出た福岡選手。「前半は絶えてましたが、後半は耐えきれませんでした」と後半に崩れたことを反省したが、堂々の5位タイ。しかも、マッチングで日本ジュニアへの出場権を手に入れた。初出場となる。父は福井工大福井高ゴルフ部監督の福岡康文さん。小学生から福井県ゴルフ連盟が主催すジュニアスクールでゴルフを覚えた。県外から入学する生徒も多い中、福井県在住の地元っ子の存在は福井高でもキラキラしている。
●男子12〜14歳の部●
中3になって急成長、初参加で初優勝
伊藤夏樹選手(豊田市立石野中3年) 142=72、70(35、35)
3バーディ2ボギー1ダブルボギーの内容については、「後半になって疲れてしまいました。グリップを短く持ったり、いろいろやってみました。練習してきたアプローチはうまくいったと思います」。4部門の中で最後に決まった優勝者は、この中部ジュニアに初出場の伊藤選手だった。小学校6年から競技に出始めたが、愛知県予選もなかなか通らず、「中3になって伸びて」きて、念願の初出場となった。もちろん、日本ジュニアも初挑戦となる。
●女子12〜14歳の部●
腹痛をこらえ、中部小学生以来の優勝
中川成美選手(稲沢市立千代田中2年) 145=74、71(34、37)
首位と3打差でスタートした中川選手は、ハーフを2アンダーでまわり、1打差まで迫った。14番Hで川合玲那選手がボギーをたたき、並んだ。16番Hで川合選手のボギーで首位となり、リードを保ったまま、ホールアウトした。ところが、アテスト会場に戻ってきた中川選手は左腹をおさえ痛そうに泣いていた。聞くと、15番Hあたりから腹痛に襲われたという。過度の緊張なのか、「以前小学生時代に優勝したときも腹痛になった」と中川選手。カードを出して、話を聞いているうちにだんだんと治まってきたので一安心・・・。中部ジュニアは、春に瀬田CCでのジュニア競技に出場して以来の競技だった。というのも、ゴルフよりも身体作りを優先しようと、いつも通っている練習場にあるジムでトレーニングを重ねてきたのだとか。「日本ジュニアが目標でした。初めて行けます、嬉しい」とニコニコ笑顔に戻った中川選手。大好きなゴルファーはオチョア、というのも小学生の頃から変わらない。
日本ジュニアに挑む選手たち!