[2014]中部学生 男子3R,女子2R成績表
2014.08.06
第44回
中部学生ゴルフ選手権競技
開催日/平成26年8月4~6日(女子は5・6日)
会場/西日本セブンスリーゴルフクラブ
参加人数/男子91名(内欠場3名)、女子27名(内欠場1名)
距離/男子7077ヤード、女子6343ヤード PAR72
天候/晴れ一時雨
12:12豪雨接近予想のため一時中断 12:30競技再開
【最終日】
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男子は満木翔太選手、女子は松田唯里選手。
男女とも福井工大が初栄冠
蒸し暑さの中にも風があり、しのぎやすさを感じさせる一日でした。中部学生ゴルフ選手権競技は、昨日までの成績で上位52人の男子と、女子52人が最終18ホールに挑みました。3人組で、カート乗用OKの競技はスムーズに進行、昼前には第1組がホールアウトするペースでした。ところが、女子9組が終了、男子も次々とホールアウトしていく途中、12時12分に突然のサイレンがコースに鳴り響きました。コースのすぐ近くで豪雨が発生、こちらに接近中との予報が出たための一時中断でしたが、12時30分に競技を再開することができました。
優勝は、男子は満木翔太選手、女子は松田唯里選手、男女とも福井工大2年生の初栄冠となりました。福井工大は今、附属高校がジュニアの活躍で注目を集めているだけに、大学生の優勝がゴルフ部のさらなるパワーになることでしょう。
今日の結果、男子の221ストロークまでの上位5人に、9月3日から開催される中部オープンの出場権が与えられました。
また、8月26日(女子は27日)から岐阜県・フィールドCCで開催される日本学生ゴルフ選手権競技に、男子は上位14人、女子は上位7人が中部学生ゴルフ連盟より推薦されます。
<男子の部>
通算3アンダーで首位スタートの安富慎選手(名商大2年)は、前半の9ホールを終え、4打落として通算1オーバーに後退。代わって、首位に躍り出たのが、2位でスタートした満木選手で前半イーブンパーとして通算1アンダー。3位で折り返したのが、昨年のチャンピオンの川瀬翔也選手(中部学院大3年)で通算3オーバーだった。後半に入り、川瀬選手が連続4バーディを奪取して、13番Hで通算1アンダーとし、満木選手と並ぶ展開に。その後、二人が1打落とし、通算イーブンパーで迎えた18番H。前の組の川瀬選手はピン右7メートルにオン。「フックラインが思ったより切れ」て、入らず2パットのパーでホールアウト。続く最終組の満木選手しだいでプレーオフに突入する展開だったが、満木選手は18番Hでピンの右6メートルからのフックラインをきっちり決めてバーディとし、初優勝を手にした。
<女子の部>
イーブンパーを首位に3打差までに8人が連なる決勝ラウンドは、前半を終えて大きく順位が入れ替わった。首位だった副田あかり選手(中部学院大1年)と2位発進の坂口悠菜選手(名商大1年)はともに通算3オーバーまでスコアを落としてしまい、2位タイグループに。代わりに、3オーバーの5位タイグループだった松田選手が34をマークして通算1オーバーで首位に立った。後半にはいると、2位以下の選手がさらにスコアを落とす一方で、松田選手はパーを重ね、一時は4打差まで広がった。しかし、その松田選手も17番H,18番Hで連続ボギーをたたき、通算2オーバーでフィニッシュ。昨年2位の雪辱を晴らす初優勝となりました。
<入賞者>敬称略
男子の部
優勝 満木翔太(福井工大2年) 215=71、72、71(36、36)
2位 川瀬翔也(中部学院大3年) 216=75、71、70(37、33)
3位 安富慎(名商大2年) 218=68、73、77(40、37)
4位 纐纈悠太(中部学院大1年) 220=72、74、74(38、36)
5位 光田智輝(中部学院大1年) 221=72、74、75(40、35)
女子の部
優勝 松田唯里(福井工大2年) 146=75、71(34、37)
2位 坂口悠菜(名商大2年) 149=73、76(38、38)
3位 副田あかり(中部学院大1年) 150(72、78(39、39)
4位 吉田愛花(名商大1年) 152=74、78(40、38)
5位 草瀬成美(名商大4年) 153=76、77(39、38)
<特別賞>
第1日にホールインワンを達成
北野周平(愛学院大4年)
<インタビュー>
男子の部
最終18番Hで、値千金のバーディパット
満木翔太選手(福井工大2年) 215=71、72、72(36、36)
外せばプレーオフ、という6メートルのフックラインだった。満木選手は構えると迷うことなくストロークした。正面から思い切りよく入った、まさに値千金の一打だった。「少し下りのラインだったので、ゆるまないように打ちました」。とびっきりの笑顔で答えた満木選手だったが、今日のそこまでの17ホールは、3バーディ4ボギーで「必死にパーをひろって、回りながらショットの修正をしてました。ショートゲームがよかったことが何よりでした」と、昨日に続き、決して内容がよかったわけではなかったようだ。
「自分が首位にいることは聞かないようにしていた」が、18番Hでグリーンに乗せたところで光田選手に「入ったら優勝です」と言われた。プレッシャーのかかるパットをショートせずに打てるあたり、なかなかの度胸の持ち主だ。
福井工大初の男子の優勝者となった満木選手は、長野県上田市出身。高校はゴルフ環境がいいからと新潟産業大付属高へ。その時,国体少年男子の新潟県代表になっている。福井工大へは高校の先生の薦めもあったとか。今年はすでに故郷の長野県の国体代表に選ばれた。今月末に開催される日本学生は初出場となる。
この借りは、日本学生で返す
川瀬翔也選手(中部学院大3年) 216=75、71、70(37、33)
後半に素晴らしい追い上げを見せたが、あと一歩及ばなかった。連覇を狙った川瀬選手は「今思えば、15番Hでボギーをたたいたのが悔やまれます。隣のホールまで行くショットでしたから。日本で、頑張ってきます」。
女子の部
貫禄勝ちの陰に、部活トレーニングあり!!
松田唯里選手(福井工大2年) 146=75、71(34、37)
中部の女子学生の中では、やはり実力トップの存在。初日を落としても、しっかりと挽回しての貫禄勝ちだった。「今日は60台をめざしていたので、最後の2ホールで連続ボギーはダメですね。でも、欲しいタイトルだったので、とても嬉しいです。今年は出る試合で全部勝つことを目標にしているんです」という松田選手は、これまでにすでに、東海テレビ杯、中日杯とふたつの学生競技を勝っていて、この中部学生で3勝目となる。「日本学生は上位をめざします。今は、アマチュアとしてできることをしていきたい。世界に行くことも夢です」。
松田選手は今年にはいって、トレーニングをきっちり開始。体重も増えて,飛距離も20ヤードほど伸び240ヤードになった。トレーニングはゴルフ部の部活として始めたのだとか。「みんなで集まって、部活の見直しをしたんです。それで、月曜から金曜まで、30分のランニングから始め、ストレッチや体幹トレーニングなど、ナショナルチームと同じメニューを続けています。高校の小木曽喬君たちナショナルのメンバーがいますし、中部ゴルフ連盟の強化育成選手もいますから、みな、そのトレーニングをしているので、いいですよ」と部活動を強化することで、基礎体力もアップ、飛距離もアップが実現。福井工大の今回の男女優勝も、そんな努力が実ったと言えそうだ。
★真夏の3日間競技を無事終了し、クラブからお話を聞きました。
中村総支配人(写真中央)は、「慣れない高麗芝で、しかもコンパクションも硬め、スティンプも平均11はありましたから、選手はグリーン上で手こずったかもしれませんね。通算パープレーの優勝は立派だと思いました。この3日間、天候に恵まれて、ゲリラ豪雨に襲われることもなく、大きな事故もなく、本当によかった。ありがとうございました。みなさん、また、夏の高麗芝に挑戦しに来てください」。
筒井支配人(写真右)は、「無事終了できて、ホッとしています。実は今回、とてもうれしかったことがありまして・・・。優勝した福井工大のゴルフ部のことです。彼らは前日に練習ラウンドに来たのですが、バッグを自主的にカートに積みこみ、全員でマスター室にやってきまして、『今日からよろしくお願いします!!』と挨拶に来てくれました。ゴルフは個人競技ですが、部活動は団体ですからね。コースへの挨拶をまず最初にしてくれたことに感謝しますし、とても感心しました」。