[2014]佐々部杯・2R成績表 記事
2014.11.28
第36回 佐々部杯ゴルフ選手権競技
開催日/平成26年11月27日(木)・28日(金)
会場/三好カントリー倶楽部(西コース)
距離/7315ヤード PAR72
参加人数/第1日133名(内欠場8名)第2日100名
天候/曇り時々雨
冨田幸暉選手(飛騨高山)が通算147で圧勝
佐々部杯史上5人目の中学生優勝
中部ゴルフ連盟加盟倶楽部チャンピオンの雄を目指し、昨日の予選ラウンドを通過した100人が出場した佐々部杯の決勝ラウンド。午前中は突然雨が降るかと思うと陽射しが差し込むという不安定な天候も、午後になり、ようやく晴れてきました。
3オーバーで首位の二人、関口健一郎選手(レイクグリーン)と谷光治選手(ナガシマ)を追いかけ、1打差に5人、2打差に3人、3打差に4人と続く戦いは、1打差でスタートした中学2年生の冨田幸暉選手(飛騨高山)が前半から安定したショット&パターを展開。冨田選手は3番H(450Y、パー4)、5番H(195Y、パー3)でバーディを奪った時点で、首位の関口選手をとらえました。さらに7番H(525Y、パー5)でバーディ、9番H(410Y、パー4)でボギーとしたものの前半9ホールを終えて、通算3オーバーの単独首位となり、後半に入っていきました。2位で折り返したのは通算5オーバーの谷選手、さらに関口選手が通算6オーバー、河北実選手(ニューキャピタル)と堀信義選手(片山津)が通算7オーバーで続いていきました。
後半に入り、パーキープを続けた冨田選手が14番H(380Y、パー4)でダブルボギーをたたき通算5オーバーとしましたが、首位はそのまま、続く15番H(570Y、パー5)で残り100ヤードの第3打をピン右1.5メートルにつけバーディパットを沈め、通算4アンダーに。この時点で、2位グループとは4打差がつき、優勝はほぼ確実とみられました。最後までショットのぶれもなく、「別次元」のゴルフを続けた冨田選手は、最終18番H(470Y、パー4)でもピン下1メートルにピタリとつけ、バーディで締めくくりました。終わってみれば、2位とは6打差の圧勝となった冨田選手、佐々部杯史上5人目となる中学生優勝の栄冠に輝きました。
表彰式で、CGA川口文夫会長が、「佐々部杯は、中部ゴルフ連盟初代会長の佐々部晩穂氏の功績を称え、昭和54年に創設された大会。会場は佐々部氏にゆかりのある5倶楽部もちまわりで開催されています。常にスポーツマンシップを大切に、クラブチャンピオンとして誇りを持って戦うこの佐々部杯がこれからも末長く続くことを祈念します」と挨拶をしました。
優勝および2位タイの5人には、トロフィー、銀皿が贈られました。また、(株)CBCテレビからは上位5人に副賞が贈られました。
<成績>敬称略
優勝 冨田幸暉(飛騨高山) 147=77、70(34、36)
2位タイ 白石大和(名倉) 153=77、76(40、36)
2位タイ 河北実(ニューキャピタル) 153=77、76(38、38)
2位タイ 堀信義(片山津) 153=77、76(38、38)
2位タイ 関口健一郎(レイクグリーン) 153=75、78(39、39)
2位タイ 谷光治(ナガシマ) 153=75、78(38、40)
<インタビュー>
「しびれたのは、18番Hのバーディパットでした」
冨田幸暉選手(飛騨高山:中山中2年) 147=77、70(34 36)
首位と1打差の3位タイからのスタート。5番H(195Y、パー3)のショートホールでピンの右1メートルにピタリとつけバーディを決めて首位を奪うと、最終ホールまで誰にも追いつかれることなく、楽勝となった。前半の9ホールを終えた時、自分が首位だとわかったが、後半も乱れることはなかった。「今日は最初からずっと緊張とかはありませんでした。優勝とか意識してなかったですから・・。でも、最後の18番Hで1メートルちょっとのバーディパットを打つ時、初めてしびれた。あのくらいのは今日は入ってたけど、入る気がしなかった。優勝はもちろん嬉しいですが、練習ラウンドは82だったし、三好のバックでアンダーパーが出たことが一番嬉しいです」と、いつものニコニコ笑顔で振り返った冨田選手だった。
ゴルフに初めて触れたのは、祖父と一緒のときで2歳頃。そして、4歳頃に父親に地元の高山市にある「みのわゴルフクラブ」という練習コースに連れて行ってもらった。幼心に、「ゴルフは、投げるより遠くに球が飛ぶから面白い」と思ったのだとか。その練習場は「グリーンがいいので」今でも練習に出かける。岐阜県スキー連盟のコーチをしている父の典義さん譲りの運動神経なのか、ゴルフの腕前は確実に上達。岐阜県のジュニア競技には小学校低学年から参加し、優勝や上位入賞も増え、今年の中部ジュニアでは2位に入賞した。目標のひとつに、「佐々部杯で上位に入ること」があったが、去年に続く2度目の出場であっさりと実現してしまった。大人の選手たちから「おめでとう!!70はスゴいな。完敗だよ」と声をかけられても、冨田選手はまだまだ実感がなさそうな笑顔で、照れていた。