[2016]中部インタークラブ・本戦成績表 記事・インタビュー 掲載
2016.10.21
平成28年度(第46回)中部インタークラブゴルフ競技 成績表 記事・インタビューを掲載しました。
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平成28年度(第46回)中部インタークラブゴルフ競技
開催日/平成28年10月21日(金)
会 場/芦原ゴルフクラブ(海コース)
参加クラブ/24クラブ(144名)
距離/6704ヤード、PAR72
天候/薄曇り
※一般の部の選手のOUT、INのスコア表示が逆になっておりましたので、お詫びいたしますとともに訂正をさせていただきます。(10月22日)
富山カントリークラブが通算403。7回目の出場で初優勝。
ベストスコア賞は72で、山中敏靖選手(富山)と酒井佳樹選手(ザ・トラディション)
CGA主催競技の唯一の団体戦、加盟倶楽部がアツい思いをぶつけあう中部インタークラブ。第46回の今年は、北陸の芦原ゴルフクラブで開催された。
北陸でのインタークラブは4年ぶり、芦原GCでは第4回(昭和49年)、第18回(昭和63年)以来、3回目の開催となった。4地区予選を勝ち上がった22チーム(愛知5、岐阜6、三重5、北陸6)と、昨年優勝の岐阜稲口GC、さらに会場倶楽部を合わせた24チームによる熱戦は、朝7時10分にティーオフ。毎年のことではあるが、会場には早朝から選手や関係者が続々来場し、ティーインググラウンドもハウスも人で大いに盛り上がっていた。
天候は、朝から海からの強い風が吹き、肌寒かった。予想以上の寒さに、思わずダウンを着込んだギャラリーもいたほどで、昼頃に晴れ間が出た時はほんのり暖かさを感じたものの風は最後まで止むことはなかった。
芦原独特の強い風、さらに、スティンプ11.0(場所によっては11.5以上も)コンパクション22のグリーン、厳しく切られたピンポジションが選手たちを大いに苦しめた。前半を終えて折り返していく選手たちは口々に「難しい」「3パットが止まらない」「風でOBに持っていかれた」など弱音がボロボロ。そんな中、山中敏靖選手(富山)がただ一人1アンダー35で、福岡逸人選手(三好)、上田崇宏選手(関ヶ原)、村田靖司選手(CRC白山ヴィレッジ)が1オーバーで、阪野智久選手(ライオンズ)、源野智紀選手(朱鷺の台)、永谷英明選手(ザ・トラディション)、酒井佳樹選手( ザ・トラディション)が2オーバーと好スコアで折り返していった。(写真撮影;内田淳二CGA競技委員)
そして、第1組ホールアウトは午後1時25分。時間のかかったラウンドはスコアに如実に現れていた。144人中、70台はわずかに9人。85ストロークを越えるスコアが実に92人。そこには、左に海が続く難関9番H(564ヤード、パー5)で、強い風の影響でOBを何発も出してスコアを崩し、このホールだけで15打を筆頭に2桁をたたいた選手が8人もいたのだ。
競技は4人がホールアウトした時点では三好カントリー倶楽部が1位であったが、やがて富山カントリークラブが逆転、さらには後半の選手がスコアをまとめてきたライオンズゴルフ倶楽部が2位に浮上、三好カントリー倶楽部は3位に後退した。4位にはフクイカントリークラブ、5位に15年ぶりに本戦出場を獲得した東海カントリークラブが続いた。ディフェンディングチャンピオンの岐阜稲口ゴルフ倶楽部は13位、連続出場17年目の富士カントリー可児クラブは9位、最多出場36回の呉羽カントリークラブは19位だった。
優勝 富山カントリークラブ 403
2位 ライオンズゴルフ倶楽部 407
3位 三好カントリー倶楽部 409
●ベストスコア賞は72ストローク
また、ベストスコア賞には72ストロークでホールアウトした山中敏靖選手(富山)と酒井佳樹選手(ザ・トラディション)が輝いた。
●会場は賑やかな雰囲気、応援団がわんさか
選手のティーオフや折り返しの度に、倶楽部関係者が一堂で迎え、応援、送り出す。6人の選手が次々にターンしていくので、応援団も忙しく、スコアを確認しては一喜一憂。アテスト会場に選手が戻る前に、速報が伝わってくる。団体戦ならではの光景が、お祭り気分を盛り上げていた。
若手とベテランのチームワーク。練習の成果が出た
富山カントリークラブ 優勝 403
土田 茂=88(42、46)
境 実=89(45、44)※
市森 満=81(38、43)
山中敏靖=72(37、35)
野村和裕=80(41、39)
網谷繁宣=82(40、42)
宮崎忠一 監督
「初優勝は練習の成果が出たのかなと思います。今回のチームは若い選手とベテランとがチームワークよくて、特に若手が強いのでね。本当に嬉しい」。今大会は北陸予選をトップ通過。本戦出場7回目にしての初優勝。宮崎監督自身も以前は選手として活躍していた。監督6年目の76歳。
ずば抜けた選手がいない分、コンスタントにスコアメイク
ライオンズゴルフ倶楽部 2位 407
杉原栄根=83(43、40)※
高橋東守=82(41、41)
大山碩済=80(37、43)
山村憲人=83(40、43)
金本湧謙=81(42、39)
阪野智久=81(43、38)
吉田貢 監督
「念願の入賞ができました。うちのチームは、ずば抜けた選手がいない分、80から82、3をコンスタントに出せる選手が揃っています。欲を言えば、70台が一人か二人いて欲しかったですが、それは来年の楽しみにしたいと思います」。選手選考は、研修会競技や対外試合の結果を総合して決めるというライオンズ。吉田監督は13年目の64歳。
途中まで1位を走り、2度目の芦原出場を盛り上げた
三好カントリー倶楽部 3位 409
西尾正樹=83(42、41)
山下洋右=79(42、37)
高田政治=89(45、44)※
福岡逸人=77(40、37)
今川和也=83(40、43)
小澤一夫=87(48、39)
河北信章 監督
「前回の芦原GCでのインター(第18回大会、1988年)でも3位でした。今回はそれ以上を目指していましたけど、前進できませんでしたね〜。それがちょっと残念ですが、選手たちはよく頑張ってくれました」。
◇◆ベストスコア賞◆◇
風に負けない強いボールを打つ技に脱帽
山中敏靖選手(富山) 72=37、35
前半のインで3バーディ2ボギー、後半に2バーディ3ボギー。中でも、今大会で最も難関だった9番H(564ヤード、パー5)を鮮やかバーディで締めくくり、見事ベストスコア賞を獲得。「風が強いのは、昨日の練習ラウンドもそうでしたから、影響されないように、強いボールを打つことで対応しました」と山中選手。厚めに当てていくという強い球で、第1打がラフにはいったのは2回だけ。アイアンはピンを狙うショットを心がけた。山中選手は昨年度の中部ミッドアマチュアで優勝しているが、その初日で強い風が吹き、多くの選手が悩まされた中、首位に立ったのだった。「風のことはあまり気にならない」そう話す山中選手の技の引き出しに敬服。
「最終9番Hのバーディ逃しがもったいなかった」
酒井佳樹選手(ザ・トラディション) 72=34、38
出だしの10番Hでダブルボギー発進したが、続く11番Hでバーディで取り返すなどで前半を2オーバーで折り返した。後半に入り、2番Hと6番Hでバーディ奪取、最終の難関9番Hではバーディを逃してのパーとし、イーブンパー72でホールアウトした。「今日は風がまったくわからなかった。吹いているかと思うと止んだり。ダボスタートだったけど、よく我慢できました」とニコニコ。酒井選手は前夜、チームの誰よりしっかりとお酒を楽しんでいたが、きっちりプレーで結果を出すあたり、さすがエースの貫禄を見せた。チームは残念ながら、18位で今年のインタークラブを終えた。
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